ごあいさつ

静岡大学食品・生物産業創出拠点について

代表幹事 平井浩文 静岡県は,農水産資源に富み,食品・バイオ産業が集積している全国でも指折りの豊かな県です。一方,静岡大学は,文部科学省での定義では「地域に貢献するとともに強み・特色のある分野で世界ないし全国的な教育研究を推進する大学」と位置づけられています。そして,本学は浜松市と静岡市に2つのキャンパスを持ち,その特徴を生かし東西に広い静岡県全体に貢献できる立ち位置にいます。

 静岡大学食品・生物産業創出拠点は,静岡大学のバイオサイエンス関連教員が中心となり地域基幹産業発展に資する目的で平成15年(2003年)に設立され今日に至っています。活動としては,時勢に合う年間テーマを設定し,アカデミアあるいは企業で活躍している第一線の研究者や技術者を講師としてお招きする講演会,会員の成果発表会,産学のシーズとニーズとを相互に発表し合うビジネスマッチング研究発表会等を実施してきました。ビジネスマッチング研究発表会では,本学だけでなく県内の学部4年生,修士課程・博士課程の学生に,彼らの研究成果をポスターと口頭のショートプレゼンテーションによって発表する機会を与え,さらに研究会・講演会を大学院特別講義として単位化しています。学生にとっても企業の方々にとってもお互いを知る絶好の機会となっています。

 このように,本拠点は,定期的な催しを通して静岡県全体を網羅する地域ネットワークを推進し人的交流を活発にすることで,産官学の分野横断的な協力体制を構築してきました。今後はこれらの活動をさらに強力に推し進める所存です。企業会員の中には静岡県外やアメリカの企業もいらっしゃいます。静岡大学食品・生物産業創出拠点に参画し,静岡から世界に発信する食品・生物産業をご一緒に創出しませんか?